エム・シー・ヘルスケア
ホールディングス株式会社
執行役員 人事部長
末富盛司
医療が抱える大きな課題
淘汰、再編の荒波に晒される
日本の医療業界
世界最高レベルと言われる日本の医療にほころびが見え始めています。少子高齢化による働き手の減少、加療を必要とする高齢者の増加が医療財政の圧迫に拍車をかけており、都市と地方の医療格差も見逃せないレベルに達しようとしています。もちろん診療の最前線に立つ医療機関も、この危機的状況と無縁ではありません。持続可能な病院経営のため、さらなる合理化が迫られる一方で、医療水準を保つためには投資が必要です。優れた医師、看護師を集め、高度な医療を実現する医療機器を揃えるための支出を出し惜しめば、いずれ患者に選ばれない病院に落ちてしまうのではないか、医療機関の淘汰、再編の荒波に飲み込まれるのではないかと考える病院関係者は、着実に増えています。
私たちのこれからの事業戦略
事業対象を医療全体へと拡大し、
フィジカルとサイバーの両面をカバー
これまで私たちは、手術を手掛ける急性期病院を対象に、SPD(院内物流管理システム)サービス、医療材料や医療機器の調達、保守・管理、さらには共同購入など、病院経営を支援するさまざまなサービスを提供してきました。また海外から高度な医療機器を輸入し医療の質の向上にも貢献してきました。しかし、医療供給体制のさらなる見直しが進む中、医療全体の最適化を望む声は高まる一方です。私たちエム・シー・ヘルスケアグループは今後、高度な医療体制の維持、発展に貢献するため、現在の事業をさらに進化させていくことにとどまらず、今後、事業対象を急性期のみならず、回復期、療養期、在宅介護、地域医療を含む、医療全体に広げるとともに、フィジカルとサイバーの両面でビジネス展開を目指していきます。いま待ち望まれているのは、複雑に絡み合う医療の課題に対し的確な解決策を示せる、ヘルスケア領域におけるプラットフォーマーの存在です。エム・シー・ヘルスケアグループは、その責任ある立場に名乗りを上げます。
グループ経営の意義
進化の火蓋を切ったのは、
組織を束ねるリーダー自身の
変革だった
エム・シー・ヘルスケアグループは2022年4月に、ホールディングス体制に移行しました。ホールディングス化の意図は、経営資源の効率的な活用に加え、グループ企業の機動性と相互の連携を加速するのに必要な創造性を高めるため。各社、各部門、各社員のつながりを緊密にするには、組織の見直しは避けられません。エム・シー・ヘルスケアグループ経営理念のもとに、各社の経営陣、マネージャー陣は、グループの未来ビジョン策定に携わりながら、研修や勉強会を通じて自ら学び、失敗をおそれず果敢に挑戦するマインド、課題に立ち向かうために必要な知見を育んできました。なぜなら、組織を束ねるリーダーが変わらなければ、革新的な成長など望めないからです。私たちには変わらなければならない確かな理由とそれをやり遂げる覚悟があります。だからこそ、自らを変える決断を下したのです。
あなたに託したい未来
挑戦を阻む要素をなくし、
ヘルスケア領域における
モノとサービスの
プラットフォーマーを目指す
多様な働き方を実現するため働き方改革の推進、健康経営宣言、更に人事制度や評価制度を見直し、待遇の改善や教育制度の強化にも取り組んでいます。すべては自立型人材を育て、挑戦への意欲や行動を阻む要素をなくすためです。変わりゆく医療業界に先んじて、必要な事業や製品・サービスをタイミングよくお届けするには、モノやサービス、組織と人を、有効につなぎ形にしていかなければなりません。自由な発想と大胆な行動力はもちろん、医療従事者や医療を必要とする患者さんの気持ちに寄り添う気持ちも必要です。私たちは、医療業界をモノとサービスの提供によって支えるヘルスケア領域におけるプラットフォーマーになるために舵を切りました。成長や挑戦を後押しする環境は用意します。膨大な選択肢を自在に組み合わせ、どうかあなたにしか描けない未来を紡いでください。私たちエム・シー・ヘルスケアグループは、あなたを強力にバックアップします。