エム・シー・ヘルスケア株式会社
事業推進本部 共同購入部
GPO第2ユニットマネージャー
粕谷由弥
経済学部卒 2011年入社
社員を信頼し、
任せて育てる社風がある
エム・シー・ヘルスケアグループは、共同購入のようなサービスから医療機器の自社開発まで、実にさまざまな機能を持っており、人材も情報もノウハウも豊富です。医療業界を多角的に捉えられるため、専門性を身につける場として非常に恵まれています。また社員を信頼し任せて育てる社風も魅力的です。私自身も入社1年目から、中規模病院の院内物流管理(SPD)業務を1人で担ったことがあります。先輩の助けを借りつつではありましたが、医療現場のニーズと向き合い、医療従事者の方々の医療にかける熱い思いに触れられたのは、貴重な体験でした。その経験が、現在の仕事にも大いに役立っています。
厳しいチェックを経て全国へ
共同購入事業ならではのやりがい
岡山・鳥取で7年間病院担当営業を経験し、現在は本社で、病院内で使用する医療材料の共同購入事業の運営に携わっています。具体的には、共同購入の取り扱い製品の選定やメーカーとの条件交渉。また15の医療分野に分かれた製品選定委員会のうち、人工透析の委員会運営が私の担当です。
当社が手掛ける共同購入は、病院内で使用されるほぼすべての医療材料が対象となります。医療現場で毎日大量に使用される医療材料だからこそ、価格が安いだけでは採用されません。委員会を構成する医師や看護師、病院の購買担当者の皆さんのご要望に沿った、価格と質の最適なバランスを持つ製品を選定し、病院の経営改善を目指します。最終的には患者様の治療に使用されるため、多くの良質なメーカーを共同購入事業に巻き込むことが重要となります。私たちが共同購入を広げていくことは、医療材料の業界変革につながります。
医療現場の厳しさと
医師の熱意に触れた出来事
病院担当営業時代、担当病院の医療材料購入の実績を報告した際、診療科の部長からひどく叱られたことがありました。把握していた直近半年のデータから「医療材料の使用額が減少」したと報告をしたところ「日々、症例を増やすために尽力しているのに、この数字はおかしい」というご指摘でした。そこで改めて調べ直してみると、私が参照した半年間のデータでは確かに症例数が減っていたものの、年間のデータを見ると症例数は右肩上がりに増えていたのです。
病院担当営業が提案する内容は、経営改善のための施策ですが、医療現場に直接入り、最前線で仕事を行ないます。データを分析し、改善につながるサービスを提案することが目的ですが、数字の変動だけではなく、現場で働く医療従事者の真相のニーズを把握し、根本的な課題を見つけ、病院と一体となって解決することが大切です。
新卒当時は病院担当営業として必死にデータを見ていましたが、このことをきっかけに、地域医療に携わる医師の熱意に改めて尊敬の念を抱くとともに、医師が本当に求めていること、解決すべき課題を考え、提案するようになりました。
社会的責任が求められる医療業界をリードし、これまでにない改革を実現できるような企業にしたいと思っています。たとえば、いまは手術を行う急性期病院に提供している共同購入事業も、地域医療の将来を考えると、中小規模の医療機関にも広げる必要があると思います。今後、多様な事業や全国の拠点をフル活用し、都市部と地方の格差を埋めるような活動にも力を入れていければと思っています。
少子高齢化やコロナ禍を見てもわかる通り、医療業界に対するニーズは高まる一方です。業界変革への動きもこれからますます加速していきます。確実に安定よりも変化が求められます。医療業界を志すのであれば、自分に何ができるか、どんなことにチャレンジしたいかを常に考えてください。エム・シー・ヘルスケアグループは、皆さんの期待や能力に応えるだけのチャンスと可能性に満ちた企業です。
手術や疾病など専門性の高い医療情報に触れる機会が多いので、常に学び続けることを忘れないようにしています。自分自身の知識をアップデートしなければ、メーカーとの交渉も有利に運べません。数年前には、医療機器を適切に操作する知識が問われる「第2種 ME技術実力検定試験」を受け合格しました。これからも向上心を持って仕事に向き合っていきます。