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【コラム】病院のパートナーとして医療の最前線を預かる「サポーター」の使命とは(前編)

エム・シー・ヘルスケア株式会社
東関東営業所 小阪田さん

みなさん、こんにちは。エム・シー・ヘルスケア株式会社(以下MCH)の小阪田と申します。2023年に新卒として入社し、現在は東関東営業所に所属しています。今年(2026年)の4月からは、新規立ち上げ先である千葉県内の200床規模の病院でSPD(医療材料の院内物品供給管理)担当として、現場の立ち上げから日々の運用を任せていただいています。

普段は営業所には戻らず、病院と自宅を直行直帰する勤務スタイルで、医療材料の適正管理や安定供給の最前線に立っています。

まだまだ先輩方に助けていただく場面も多い身ではありますが、医療流通のプロとしての道を一歩ずつ歩んでいます。入社当初に直面した現場での壁や葛藤、それを乗り越えるきっかけをくれたインストラクター(メンター役を務める先輩社員)の教え、これまでの異動を経て掴んだ自分自身の成長、そして何より、病院スタッフの方々と深く心を通わせる仕事の面白さややりがいについてお伝えしたいと思います。

MCHという「パートナー」との出会い

私の原点には、学生時代の「マネージャー」としての経験があります。大学在籍時、私は野球サークルに所属し、裏方としての活動に熱中していました。週1回の練習や試合に向けた準備など、選手たちがベストな環境でプレーできるよう先回りして動くことに、何よりのやりがいを感じていたのです。この「誰かを陰から支えるサポーター気質」は、現在の病院を裏側から支えるSPDの仕事にも深く息づいていると感じています。

就職活動を迎えるにあたり、私が軸として掲げていたのは「医療業界への貢献」でした。大学生活の後半は、ちょうど世の中がコロナ禍の渦中にあった時期です。連日のように医療現場の緊迫した報道を目にする中で、「誰かの命や健康に直接貢献できる医療の世界で働きたい」という想いが自然と強くなっていきました。主に医療系企業を中心に企業研究を進める中で、高校の先輩の紹介を通じて出会ったのがMCHでした。

最初にMCHを知ったときは、率直に言って「一体、どのようなビジネスを展開している会社なのだろう」という印象を受けました。メーカーのよう自社プロダクトがあるわけでもなく、一般的なディーラーとも違う。その特殊な立ち位置に、最初はイメージが湧きづらい部分もありました。

しかし、オンラインで開催されたインターンシップに参加したことで、そのイメージは大きく変わりました。グループワークで病院のリアルな課題を考え、解決策を議論する中で、当社のビジネスモデルの面白さに気づいたのです。特定の製品を売るのではなく、病院と同じ目線に立って経営課題をともに解決していく、いわば「病院のパートナー」として深く入り込むMCHの姿勢に、他社にはない独自性を強く感じ惹かれていきました。

一方で、「医療の専門知識もない自分が、本当に病院のパートナーとしてやっていけるのだろうか」という不安もありました。そんな私の葛藤をほぐしてくれたのが、選考の過程で出会った人事担当者の方の真摯なフォローでした。

最終選考の少し前、インターンシップからずっとお世話になっていた人事担当者の方が、私と1対1で向き合う時間を1時間ほど作ってくださいました。そこで、私の強みや弱みを丁寧に棚卸ししていただいたのです。医療業界特有の専門用語についていけるか不安を漏らす私に、「知らない専門知識が出てきても、小阪田さんは逃げないでしょう。まずはやってみようと思える姿勢こそが最大の強みだよ」と、温かく背中を押してくださいました。

その時にいただいた、「就活は会社に評価される場ではなく、自分に合うパートナーを見つける場だよ。だから自分を取り繕わずに、会社と自分が合っているかを確認していこう」という言葉も強く印象に残っています。病院に寄り添う姿勢を持つこの会社なら、私自身にとっても、無理に取り繕うことなくお互いに良い関係を築いていける「パートナー」になれるのではないか。そう思えたことで肩の荷が下り、納得感を持って内定を承諾することができました。

物流センターでのOJTで学んだ「システムと人の融合」

2023年4月、私たちは期待と緊張を胸に入社の日を迎えました。同期はMCHグループ全体で17名です。コロナ禍の影響もあり、内定者研修などはオンライン形式でしたが、画面越しに交流を重ねていたため、入社したときにはすでに同期同士の強い横のつながりができていました。

入社直後は、約1カ月間の座学研修からスタートしました。社会人としてのマナーから医療業界の基礎知識まで、次々と注がれる膨大な情報をキャッチアップするのは大変でしたが、同期全員で必死についていきました。そして5月からの1カ月間は、埼玉県三郷市にある物流センターでの現場研修に臨みました。

この物流センターでの研修は、現在の私の仕事の土台となる極めて貴重な経験となりました。まず驚いたのは、「こんなにもたくさんの人が関わって病院にモノが届いているんだ」という物流のスケール感です。病院に数千種もの医療材料を安定的に供給するためには、仕分けや検品、梱包にいたるまで、本当に多くの地道なプロセスが積み重なっています。確実・安全に医療材料を届けるための、張り巡らされた仕組みとノウハウの深さを肌で実感しました。

また、もう一つそこで触れたのが、在庫数や消費データをリアルタイムで正確に管理できるMCHの自社システムです。医療材料のトレーサビリティを徹底して担保する優れたシステムなのですが、研修テキストで学ぶことと、実際の物流現場で動く医療材料に触れながら使うことでは、その手触り感がまったく違いました。このシステムと人の手の融合を体感できたからこそ、病院の現場に配属された後も、画面上のデータの一歩先にある「実際のモノの動き」を立体的に捉えられるようになりました。

物流センター内で一緒に汗を流した同期とは、ここでさらに絆が深まりました。全国バラバラの拠点に配属された今でも、仕事で行き詰まったときは電話をかけて相談し合っています。プライベートでも一緒に旅行やライブに行くほど仲が良く、同期が現場でがんばっている話を聞くたびに、「私も負けていられないな」と良い刺激をもらっています。

先輩社員から学んだ、マルチタスクを泳ぎ切る極意

充実した研修を終え、2023年7月に最初の配属先となったのは北関東営業所で担当は埼玉県内の民間病院(200床規模)でした。置いてある医療材料も、飛び交う言葉もすべてが見慣れないものばかり。最初はまさに右も左もわからない状態で、先輩のインストラクターの後ろに必死についていく日々でした。

当社の特徴は、若いうちから責任ある現場を任せてもらえる点にあります。基本的に病院に常駐する社員は私一人で、現場のパートスタッフの皆さんとチームを組んで業務を回していきます。もちろん、何かあればすぐに相談できる営業所のバックアップ体制や、上長、先輩社員のサポート体制はしっかり整っています。ただ、現場の最前線を預かる責任者として、日々の運用や判断を任される場面は多くあります。

私も先輩から徐々に業務を引き継ぎ、翌年2024年4月からは実質的な独り立ちへと移行しました。その後、11月には同じ埼玉県内の400床規模の病院担当が変更となりました。さらに2026年2月には東関東営業所へ異動し、4月からは新規立ち上げ先である千葉県内の病院の担当を任せていただくことになりました。

入社3年目で新規立ち上げを任せていただくのは、私にとって大きな挑戦であり、タイミングを含めて恵まれためぐり合わせだったと感じています。もちろん、身の引き締まる思いはありますが、これまで異なる2つの病院で地道にSPDの経験を積んできたことを先輩方が見ていてくださったことは大きな励みになりました。200床規模から400床規模異なる病院の経験、そして新規立ち上げと環境は大きく変わりましたが、一つ一つを「自分のステップアップの機会」と捉えてがんばってきました。

振り返ればまだ現場1年目の頃は、次から次へと舞い込むマルチタスクの処理に頭を悩ませることも多かったです。現場の仕事はスピードが命のものもあれば、正確な情報を精査すべきものもあり、優先順位の付け方がわからず余裕がなくなってしまうこともありました。

そんなときにインストラクターの先輩から、「抱えているタスクをすべて付箋に書き出して、1枚の紙に貼って全体を見渡してみてごらん」とアドバイスを受けました。私たちの業務には、スピードが求められる納期の近いものもあれば、何よりミスなく正確に対応しなければならないものもあります。自分が考えている優先順位を先輩と現場で擦り合わせながら、それぞれの業務の「重要度」や「進めるべきタイミング」を掴むコツを教えていただきました。

また、仕事への心構えとしても、先輩から教わった「一つのタスクが終わったら、どれだけ後ろ髪を引かれることがあっても、気持ちを切り替えて次へ進む」という姿勢は、今でも私の大きな軸となっています。これは、マルチタスクの波にのまれず、求められる品質をきちんと保ちながら泳ぎ切るための、いわば「呼吸法」のような感覚です。言葉にするのは難しいのですが、先輩に伴走してもらいながら、体で掴んでいくことができました。

最近では、まわりの方から「仕事の進め方や雰囲気が、当時のインストラクターの先輩に似てきたね」と言われることもあります。なんだか少し照れくさいのですが、ずっと背中を追いかけてきた大好きな先輩にほんの少しでも近づけたような気がして、内心とても嬉しく、誇らしい気持ちになります。

【営業所内での縫合糸勉強会の様子】

≪後編へつづく≫

(本記事は2026年7月に取材した内容に基づいています)