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【コラム】「製品力」を超える「人間力」とは?世界水準の内視鏡を届ける若手の挑戦 (後編)
■前編はこちらからご覧いただけます。
トラブルの根本原因を突き止める現場対応
営業としての真価が問われるのは、商談が順風満帆に進んでいる時ではなく、むしろ予期せぬトラブルやイレギュラーが発生した「緊急事態」の瞬間にあると感じています。
入社2年目となり、担当エリアを持って数カヶ月、ある担当病院で導入していただいていた医療機器製品の破損トラブルが頻発し、現場から何度も緊急で呼び出される事態が発生しました。「また壊れたのか」「どうなっているんだ」と、病院のスタッフの方々も苛立ちを隠せない厳しい空気の中、私は連日のように現場へ足を運びました。ただ頭を下げて謝罪し、代替品を手渡して終わりにするような「一次対応」では、何一つ本質的な解決にならないと感じたからです。
なぜ、これほど短いスパンで製品の破損が重なるのか。製品自体の不具合なのか、保管環境の問題なのか、それとも日常の取り扱いプロセスに原因があるのかなど、可能性のある要因を一つひとつ消去法で潰していく作業は非常に根気の要るものでした。それでも丁寧に現場の方々にヒアリングを重ね、製品の取り扱いの工程をじっくり観察していった結果、製品を洗浄機にかける際の「手順」が破損を引き起こしていたという根本原因に行き着いたのです。
病院に対し、改めて再発を防ぐための正しい取り扱い手順をお伝えし、運用を改善していただくことで、無事に破損トラブルは収束しました。事態がようやく収束した時、粘り強く課題に向き合った姿勢が病院に評価され、以前よりもさらに深い信頼関係が病院との間に芽生えたことを感じました。ただ「モノを売る」だけでなく、現場で起きている課題と向き合い、根っこから解決できたこの経験は、営業としての第一歩を踏み出した私にとって大きな自信となりました。
現在、私がメインで担当しているカールストルツ社製の内視鏡システムは、医療現場の第一線で活躍する医師から絶大な信頼を寄せられているすばらしいものばかりです。診療科の医師から「廣濱さん、こんなに使いやすくて良い製品があったんだね」と、お褒めの言葉をいただいた瞬間は、まるで自分自身が褒められたように胸が熱くなります。
しかしながら、世界水準の製品力に甘えることなく、現場を支える「人間力」を磨くことのほうが重要です。製品の力によって患者さんの身体的負担や痛みが軽減され、同時に医療の質と安全にも貢献できる。この確かな手応えと喜びこそが、日々の現場対応を支える私の一番のパワーになっています。
北陸で受け継いだバトンの重みと「人間力」が支えるチームの未来
名古屋での経験を経て、現在は金沢を拠点に、石川県や福井県を中心とした北陸エリア全域を担当しています。北陸は歴代の先輩方が深い信頼を築いてこられた当社にとって非常に重要な商圏で、これまでも高いシェアを維持してきました。前任の先輩から「北陸は本当に大事なエリア。ハマちゃん(廣濱さん)だったら安心して任せられるよ」と温かい言葉とともにバトンを渡された時の誇らしい気持ちと身が引き締まる思いは、今でも忘れられません。
担当エリアは非常に広く、時には金沢から車を長時間走らせ、震災の爪痕が今なお残る奥能登の珠洲市に行ったこともありますし、先日は七尾市の病院へ納品やフォローに伺ったばかりです。移動の長さはありますが、地域医療の最前線を必死で守る病院の方々の役に立っているという実感が、営業としての私の背中を強力に押してくれます。
私が当社の一番の自慢として胸を張って言えるのは、扱う商材のすばらしさはもちろんのこと、何よりも「人の良さ」です。現在、私のデスクは拠点の都合上、グループ会社であるエム・シー・ヘルスケアの金沢サプライセンターにありますが、金沢サプライセンターの皆さんは、異なる会社に所属する私を家族のように温かく迎え入れてくれました。当社には、個人だけで数字を追いかけるのではなく「事業部全体・チーム全体で目標を達成しよう」というカルチャーが根付いているため、どれほど遠いエリアを担当していても、誰一人として孤独になることがありません。
【会社の先輩方と富士登山した時の1枚】
それだけに、新卒で同期入社した大切な仲間が途中で異なる道を歩み始める場面に出くわすと、どこか戦友と離別するような寂しさを感じます。今は誰もが自由にキャリアを選択できる時代ですが、この会社には一人で悩みや壁にぶつかった時に必ず手を差し伸べて守ってくれる温かい先輩方や、会社としての手厚い仕組みが整っています。人それぞれの事情もあるとは思いますが、一人で抱え込まず、まわりの先輩方や仲間たちを一度頼ってほしいという強い思いもあります。
だからこそ、今度は私が、後輩たちにとって一番身近で何でも相談できる「頼れる兄貴分」のような存在になりたいと考えています。そして将来は、北陸の地で歴史を築いてこられた先輩方のように、事業部で「エース」と呼ばれるプロフェッショナルへ成長することが私の大きな目標です。
入社3年目を迎え、私自身のプライベートにも嬉しい変化がありました。3月に入籍し、妻が金沢へ引っ越してきてくれたことで、これまでの離れて暮らす生活に区切りがつきました。休日は二人で釣りに出かけたり、近くのスタジアムでサッカー観戦をしたりと、心身ともにリフレッシュできており、公私ともに非常に充実した毎日を送っています。
最後に、これから社会の第一線へ羽ばたいていく就活生の皆さんに伝えたいことは、「人と人とのコミュニケーションの中にこそ学びがあり、関係性の中にビジネスの種がある」ということです。もちろん、今の職場や取引先との関係は先輩方が築き上げてきた地盤の上に成り立っていますので、ようやく3年目の私がこのようなことを申し上げるのはおこがましいことなのかもしれません。それでも、仕事の中で生まれる困難な場面や乗り越えるべきハードルをチームで超えた時、仲間から承認され、顧客から心から感謝され、さらに大きなやりがいのある仕事が舞い込んできます。人と人とのつながりを大切にしながら壁を乗り越えた先にこそ、本当の仕事の面白さと成長が待っていると感じています。
もしあなたが「誰かのために貢献したい」「温かく情熱を持てる環境で成長したい」という想いを持っているなら、エム・シー・ヘルスケアグループにはそれを全力で受け止め、一緒に戦ってくれる仲間が待っています。皆さんと現場で肩を並べ、新しいチームとして切磋琢磨できる日を心から楽しみにしています。
