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【コラム】病院の未来を裏側から支えるミッションと医療材料の流通設計の可能性(前編)
エム・シー・ヘルスケア株式会社
南関東営業所 阿部さん
皆さん、こんにちは。エム・シー・ヘルスケア株式会社(以下MCH)の阿部と申します。2025年春に新卒として入社し、現在は社会人2年目として、神奈川県内の担当病院でSPD室(院内物流管理)に勤務しています。日々、病院内で使用される膨大な医療材料の適正管理や安定供給、そして病院経営に直結するコスト削減業務の最前線に立っています。
学生時代にチームスポーツを通じて培った経験を糧に、今、医療機関の裏側を支える者としての道を歩み始めました。入社当初に直面した現場でのギャップや葛藤、それを乗り越えるきっかけとなった先輩方の温かいサポート、そして20代前半という若さで大きな責任を伴う業務を任されることの面白さについて、等身大の言葉でお伝えしたいと思います。この記事が、これから社会へ羽ばたこうとしている就活生の皆さんや、未来の後輩となる皆さんのキャリア選択において、少しでも参考になれば幸いです。
■チームスポーツで培った不屈の精神、「医療への貢献」を志した背景
私の原点には、「チームスポーツ」の経験があります。高校までは野球部に所属をしていました。小・中学校時代には、全国大会や国際大会に出場し、高校は県外の高校に進学しました。寮生活をしながら、日々厳しい練習の中で仲間と切磋琢磨し、一つの目標に向かって団結する重要性を学ぶことができました。
大学に進学してからは、心機一転、新たな挑戦として「アルティメット部」に入部しました。アルティメットは、フリスビー(ディスク)を使用する、ラグビーやアメリカンフットボールの要素を併せ持つ非常に激しいフィールドスポーツです。大学生活はこの競技に捧げ、仲間と共に泥臭く勝利を追い求めた結果、4年時には「全国優勝・日本一」を達成することができました。この経験で培った「困難な状況でも粘り強く挑戦し、チームで成果を出す力」は、現在の業務を遂行する上でも私の大きな支えとなっています。
就職活動を迎えるにあたり、私が軸として掲げていたのは「医療業界・人への貢献」でした。私の家族や親族は、医療・介護の現場に従事しており、「人のために尽力する姿」を間近で見て育ちました。そのため、自分自身も将来は医療の世界を支える一員になりたいと自然に考えるようになっていました。
一時期は救急救命士の資格取得を模索したこともありましたが、自分自身の適性を客観的に見つめ直した結果、医療現場に深く貢献できるビジネスパーソンを目指す方向へと舵を切りました。主に医療機器メーカーや医療総合商社(ディーラー)を中心に企業研究を進めていました。
そのような中で、就職エージェントを通じて出会ったのがMCHでした。当時の私の就活ノートには、率直に「MCH、正直何をしている会社かわからない」と記されています。医療機器メーカーのように特定の製品を製造しているわけでもなく、一般的なディーラーのように単にモノを配送しているわけでもない。病院の内部に深く入り込み、物流の最適化やコスト削減といった経営改善を行うビジネスモデルは、学生の私にとって当初はイメージが掴みづらいものでした。
しかし、説明会やインターンシップを通して深く調べるうちに、その印象は変わりました。単なる出入りの業者ではなく、病院のパートナーとして経営課題に変革をもたらす仕事であり、会社から掲げられている「変革力」「思考力」「人間力」という3つのキーワードに強い魅力を感じました。他社にはない独自性と専門性の高さに、「この会社でなら、他では得られない成長ができるのではないか」と考えました。
最終的に入社を決断した決定的な要因は、選考過程で触れた「人の魅力」と「手厚いフォロー体制」でした。人事部をはじめ、面接や懇談会でお話しした先輩社員の方々の真摯で温かい人柄に触れ、「この組織であれば、自分の強みも弱みもしっかり向き合ってもらいながら、大切に育ててもらえる。そして自分自身も大きく事業に貢献できる」と確信しました。また、グル-プの強固な経営基盤や手厚い福利厚生も、地方出身の私にとって、大きな安心材料となりました。こうして内定を承諾し、私はMCHを選択しました。
■同期15名と共有した研鑽の日々――現場の基礎を学ぶ重要性
2025年の4月、私たちは大きな期待とピリッとした緊張感の中で入社式を迎えました。同期は私を含めて15名。内定者の段階から数回の顔合わせやグループワークがあったおかげで、入社時点ですでに連帯感が生まれていました。
入社後すぐに始まった新入社員研修は、約1カ月間に及びました。前半の本社集合研修では、ビジネスマナーや言葉遣いといった社会人の基礎を教わると同時に、日本の医療制度や診療報酬の仕組みなど、医療業界に携わる者としての前提知識を体系的に学びました。後半はオンライン研修へと移行し、当社のビジネスモデルや市場における強みについて理解を深めていきました。
ゴールデンウィーク明けに各営業所への配属挨拶を済ませた後、2カ月間、埼玉県三郷市にある物流センターでの現場研修に臨みました。この物流センターでの研修は、実務における「モノとデータのつながり」を体得する上で、極めて重要な期間となりました。実際に膨大な医療材料の仕分けや検品、ピッキング、パソコンを用いた在庫データの登録管理など、「ミスなく正確にこなすこと」が求められる業務を繰り返しました。一見、病院の最前線とは離れているように思えるかもしれませんが、この地道な経験があったからこそ、現在の病院業務において「データのズレや配送の遅れが現場にどう影響するか」「医療機関側とどう連携すべきか」を論理的に理解できるようになりました。
また、この2カ月間で同期との絆はさらに深まりました。研修後も仕事終わりに集まってお酒を飲んだり、一緒にプロ野球観戦やディズニーランドに行くほどの仲になり、配属先がバラバラになった今でも、時々連絡を取り合っては業務上の悩みを相談し合えるかけがえのない仲間です。私が社会人としての第一歩を前を向いて踏み出せたのも、お互いに切磋琢磨できる同期の存在があったからこそだと、心から感謝しています。
■現場配属後に直面した業務理解の壁と先輩社員のサポート
充実した研修期間を終え、7月から配属病院に常駐することになりました。「早く仕事を覚えて戦力として貢献したい」と強い意気込みを抱いて現場に入ったものの、実際の医療現場の奥深さを前に、最初は社会人としての一歩をどのように踏み出すべきか、じっくり向き合うことから始まりました。
当時は指導役の先輩社員(インストラクター)と私の2名体制で病院のSPD業務を担当していました。最前線の現場は非常に活気があり、とてもスピード感のある職場です。研修で学んだ基礎知識を、実際の目まぐるしい運用にどう結びつけていくべきか、最初は頭の整理が追いつかないこともありました。
「早く力になりたい」という気持ちばかりが先走り、全体の流れを把握しきれていないため、「何をどのように質問すれば業務がスムーズに進むか」すら自分の中で迷ってしまう。そんな私の焦りや壁をうまくくみ取り、成長を大きく後押ししてくださったのが、インストラクターや上長、営業所の方々の周囲の手厚いサポート体制でした。
先輩方は、日々の細かな疑問や戸惑いをすべて丁寧に受け止めた上で、仕事の手順だけでなく「その背景にある意味」まで、点と線を結ぶように根気強く教えてくださいました。この温かいご指導のおかげで、私は実務に対する深い理解と、日々の業務への自信を持つことができるようになりました。
現在は、基本的な帳票類の取り扱いやデータ処理などを先輩のサポートがありながらも、自力で対応できるようになり、担当病院の責任者として独り立ちさせていただいています。今でも業務の幅が着実に広がっている手応えを感じられるのは、間違いなく先輩方の引き上げがあったからです。この現場で学んだ「丁寧なコミュニケーション」と「人を育てる姿勢」を大切に、これからも責任感を持って日々の業務に励んでいきます。
≪後編へつづく≫
(本記事は2026年7月に取材した内容に基づいています)
