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【コラム】IBUKI SAGAMINO FARMで広がる「共に働く仲間」の新しいかたち――エム・シー・ヘルスケアホールディングスの屋内農園プロジェクト(後編)
■前編はこちらからご覧いただけます。
■IBUKI農園における職場文化と学習の始まり
屋内農園の作業は一見単純に見えますが、経験を重ねることで奥行きが深くなります。栽培計画、乾燥具合の管理、食品加工時の取り扱い、光量と水量の調整など、2年目以降は作業者から生産者へと成長する姿が見え始めています。そのため、経験者と新人の間には自然に「手順を伝授」するという文化が生まれ始めています。MCHホールディングスでは新人も仲間として受け入れ、作業だけでなくIBUKIの文化そのものも丁寧に伝えています。
農園では、健常者1名が7名の障がい者と共に働いていますが、健常者はリーダーとして、日々のメンバーの体調管理、業務管理をしている一方、メンバー自身も個々の得意分野で役割を担っています。具体的には、以下の役割があります。
・全体工程を見て調整するリーダーシップのある人
・寡黙ながら段取りが上手い人
・ハーブの成熟度や香りに敏感な専門肌の人
・現場の空気を和ませるムードメーカー
こうした自然な役割分担が、作業の安定と品質の向上につながっています。また、葉を切りそろえる作業や乾燥した葉の選別などの工程については、「無心になって集中できる」「この時間の作業が好き」といった声も多く、整った環境で手を動かす時間にヒーリング効果を生む場面もあります。さらにハーブへの関心を深め、関連資格に挑戦する社員もおり、働くことが自己成長につながる、非常に豊かな職場文化が形成されています。
■活動を伝える力と、経営理念に根ざす取り組み
社内イントラネットには、多様な仲間が日々の気づきや取り組みを共有する「DE&I」コーナーがあり、ここでは、障がいのある社員を含むおよそ60名のスタッフが、それぞれの得意を生かした発信に携わっています。
・文章が得意なスタッフがレポートをまとめる
・イラストが得意なスタッフが作業の様子を描く
このように、自然な形で多様な表現が集まる場になっています。
IBUKIの取り組みも、このコーナーに紹介されています。農園で働く仲間自身の様子や日々の活動、農園内でのさまざまな取り組みが丁寧に伝えられ、社内の理解や応援につながっています。
さらに直接の発信に限らず、IBUKIでの仕事の内容や現場の雰囲気が社内で共有されることで、仲間の働き方に寄り添う視点が少しずつ広がりを見せ、経営理念に根ざした文化形成にもつながっています。
このような取り組みは、MCHグループの経営理念とも深く結びついています。
・社会への貢献:
多様な働き方を支えること自体が、医療・福祉に関わる企業としての重要な責任です
・持続的な成長:
公明正大な事業運営を通じ社会性を保ち、企業としての基盤を強化します
・志高い企業風土:
それぞれの得意や個性が活かされ、働くことに誇りをもてる文化を築きます
専門分化が進む大企業では、目の前のタスクや顧客対応に追われ、自分の仕事が社会とどうつながっているか実感し難い瞬間があります。しかし、IBUKIでは、働く仲間が日々社会の中で自らの役割を実感できる環境を提供しています。これは単なる雇用の受け皿ではなく、企業理念を日々の手仕事で体現している取り組みといえます。
生育途中のローズマリー。肉や魚の香草焼きにピッタリ
■おわりに
IBUKI SAGAMINO FARMでの取り組みは、単なる雇用の枠を超えています。働く仲間が役割を見つけ合い、互いを支え合いながら成長していくプロセスそのものが価値になっています。
ハーブの香りに満ちたこの空間で育まれているのは、植物だけではありません。一人ひとりの働き甲斐と、会社として大切にしたい文化もここで育まれています。MCHホールディングスは今後も、こうした取り組みを丁寧に育てながら、多様な仲間が安心して働ける環境をさらに広げていきます。
(本記事は2025年11月に取材した内容に基づいています)
